幸せについて考えていくと、お金や結婚、子育てなど、人生の中の大きなテーマにぶち当たりますが、本当にそれらが幸せを決めるのでしょうか…
そもそも、幸せとは何か。どう生きれば幸せになれるのか…?
たった今からでもできる、幸せな生き方についてお話します。
環境の良し悪しに左右されず、どんな状況でも幸せでいられる人が増えますように。
そもそも幸せとは?
人それぞれ「幸せとは何か」の答えは違うと思いますが、共通して言えるのは、メンタルがポジティブな感情になっていることではないでしょうか。
心が満たされている状態と言われたりもしますが、嬉しい、楽しい、愛おしい、尊敬、感謝など、人生においてプラスに働く感情になっている時が、幸せと言える状態。言ってしまえばノーストレスな状態で、自然に笑顔にもなるし、胸を張って晴れやかに歩けたり、心が弾むような感覚もあったり。
明るく清々しい心でいる時、人は体の通気性も良く、深く息を吸えている状態なので、身体的な面でもプラスの作用があります。
人が感情に振り回されっぱなしなのは言うまでもありませんが、逆に言えば、感情さえ良い状態を保てれば向かう所敵なし。

いわゆる「感情のコントロール」になるので、幸せはもとより生きやすくなることは間違いないですね…!
「幸せ」の誤解
幸せ=ポジティブな感情になっていること とお話しましたが、ではポジティブな感情になるのはどんな時でしょうか?心が満たされて、幸せだと思うのはどんな時でしょうか?
1番わかりやすいのは、自分の希望や欲を満たした時だと思います。
・おいしい物を食べること
・欲しいものを買うこと
・美や健康に投資すること
・受験や仕事が上手くいくなどの、競争に勝つこと
などなど、「いろんな欲を満たす=手に入れること」は、誰もがポジティブな感情になりますよね。やったー!あー幸せー!ってやっぱり思うものだと思います。
でも、これらから湧いたポジティブな感情は、長続きせず一時的なもの。そしてその感動にもすぐ慣れてしまい、もっと大きな感動が欲しくなる。実は見せかけの幸せなんです。
おいしい物を知ると、月1じゃなくて週1で食べたくなる。
1つ買えば、また欲しいものが出てくるし、外見がちょっと綺麗になったら、もっと綺麗になりたいと思う。
競争も常に何かとの比較です。闘争心ばかりで、負ければ相手を妬んだり自分を責めたり。勝って1番になったらなったで、また比較対象を探しては闘う。抜けられません。
人間の欲は際限がないので、満足したと思っても「もっともっと」が湧いてきて、いつしか異常なまでの執着に変わります。
破産はするし、心は不満だらけだし、とにかくストレスフルな状態。幸せな生き方とは真逆を進んでいますよね。
執着は、それを満たしたからといって完全に埋まることはありません。それどころか、さらなる欲がどんどん生まれてくるというやっかいな代物なのです。
ブッダが教える 執着の捨て方 | アルボムッレ・スマナサーラ
つまり、自分の希望や欲を満たそうとする行動は、いずれにしろネガティブな感情に行き着いてしまうということなんですね。
何か嫌なことがあった時、お酒を飲むことで解消するというか、気を紛らわせたりすることってありますよね。
飲んでいる時は何もかも忘れて楽しめるけど、現実に戻ったらまた思い出す。
ストレスが溜まったから飲みたい!という欲は満たされたものの、ネガティブな感情はいくらでも戻ってきて何も解決されない。これと同じだですよね。
結局のところ、自分の希望や欲を満たすことは物理的な満たしでしかなくて、心は実は全然満たされていない。
お金持ちでも「幸せじゃない」と言う人が多いのは、結局心に原因があるからではないでしょうか。
すごい富を得ても、葛藤や不安まみれだったら幸せには結びつかない。やっぱり心を幸せに、心をポジティブな感情で保つ努力をしなければ、幸せには生きられないんだなあと思います。
自分自身の心を理解し、心が快適な状態を認識しなければ、真の満足感を得ることはできないのです。
世界中の億万長者がたどりつく「心」の授業 / Nami Barden・河合克仁

私的には、1日の活動時間の90%は、ポジティブな心でいたいと思ってます…!限りある人生、やっぱり明るい人間でいたいです。みなさんはどうですか…?

ちょっとの意識でできる、幸せな生き方
私が考える幸せな生き方は、「今」に全集中することです。
目の前のやるべきことを、ちゃんと心ごとそこに置いて手を動かす。向き合うということです。
人は1日のうちで、何万回といろんな思考を巡らせていると言います。
昨日あった出来事、さっき言われて気になったこと、この後やらなきゃいけない作業、来週のプレゼンのこと。
書けばキリがないですが、大抵過去や未来のことを思い出していて、厄介なのは、良いことよりも悪いことの方を思い出しやすいということ。
そこから湧く感情は当然ネガティブなものになりますよね。ネガティブな感情になると、「今やっていること」にまでネガティブになってしまい、なんでこんなことしなきゃいけないんだろう、何のためにやっているんだろう、という投げやりな方向に進んでしまいます。
どんなことを思い出して、どんな感情でいようとも手は動かせるのが人間なので、表面上は成り立ちますが、結果上手くいかなかったり、後悔がずっと残ったりという可能性が高くなるのではないでしょうか。
つまり、今現在に集中しないだけで、余計なことを考えてしまうし、結果は悪い方に行きやすいし、もちろん今この瞬間も何にも楽しくないということになります。
そんな生き方ってすごくつらいですよね…。
仕事も趣味も、苦手な家事も、5分で済ます食事も、とにかく心をそれに向けて集中する。今やれることを精一杯やる。
どんなに忙しい時でも、優先順位をつけて1こ1こ着実に完了できている時、何だかこなせているぞ!と気持ちが乗る時ってありませんか?
それは結局、タスクは盛りだくさんだけど、1つ1つ心ごとやり切っているから、楽しさに繋がってるんじゃないかなあと。心って、意外と単純なんですよね。
「今」を一生懸命生きて、幸せな人生に
幸せな生き方の上に「幸せな人生」があるわけですが、突き詰めて考えていくと、幸せってすぐ手の届く距離にあるんだなあと感じます。
物欲を満たし続けなきゃだったり、好きなものに囲まれるために環境をガラリと変えなきゃだったり、そういうことが幸せだとしたら、お金も時間もパワーもいるし、あー遠いなあ…いつ幸せになれるかなあって思うのかもしれないですが、実際は今から意識することでできること。
「今」を一生懸命生きれば幸せになれるんだと考えると、よし!やってみよう!って、前向きな行動を起こせるような気がしませんか…?
その明るい感情こそが、今すでに自分を幸せにしているはずです。
人生、良いことばかりじゃないので、いつもポジティブな感情でいるなんて無理!と思う人もいるかもしれません。でもそれは自分だけじゃなくて、みんな同じように良いことも悪いことも起きる人生。
じゃあいつも明るくて、怒らず妬まず、穏やかな人はどうやってポジティブな感情を保っているのか…
それはシンプルに、「常に自分の感情をプラスに戻す努力をしている」のではないでしょうか。
人生は陰と陽でできているので、出来事をいつも良くすることはできません。
できるのは、自分の感情をいつも良くする努力をすること。悪い出来事に、感情も悪くされないこと。
そのために、今を一生懸命生きるんですね。過ぎたことは気にせず、未来はわからないから、今できることを一生懸命やる。
どんなにストレスフルな毎日を送っている人でも、ものすごく嬉しい!という感情になっている瞬間はストレスを忘れているはず。
それくらい、ポジティブな感情は大きなパワーがあると思います。
幸せという人生の大きなテーマも、大切なのは今この瞬間からできるシンプルなこと。

今現在をしっかり生きて、自分の心を良く保って、出来事にも感情にも振り回されず、正しい方向へ変えていきましょう…!
幸せな人生だったと言えるように、私も諦めずに頑張ります…!