3/3 (火) ここ最近は「一皮剥けろ」が、名札みたいに胸にぶら下がっている。

日記

小さい人がうやうやしく結界を解いてくれ、5時20分に起床。仕事ができるほどのゆとりはないが、ドラマには触れた。盤上の向日葵。
昨日ちょっと不調を嘆き、20時から冬眠した大きい人は、「ほんとに、まいたけちゃんのあの雑炊が効いたと思う」と、世界の色を取り戻した顔。悪化しなくてよかったね。まいたけの台所、わりと効く。小さい人は、「今日はいちごだー!」と給食への期待値があまおうレベル。普段はりんごやパインという顔ぶれなのだが、ひな祭りにはいちご様がご来園する。いつも通りマイおやつコーナーを開け、本日の糖分に「チュッパチャプスのストロベリークリーム味」と「いちごマシュマロ」を選び、「楽しみー!」と、気持ちだけ先にいちごを食べている。「今日ひなあられもらえるかもしれないけど、その場合はどうするの?」と聞くと、「うーん…それでも、今日のおやつ食べたいからひなあられはまた今度にしてもいい?」とつやつやの顔で尋ねる。ひなあられサイドには申し訳ないが、本日は完全いちご編成。大抵、「でも気持ち変わったらひなあられにする」みたいに、可能性をちゃんと置いていく人なのだけれど、今日はそれもない。「赤」に固まっているのだろう。
小さい人は朝ごはんを済ませ制服に着替える。スカートの下に黒パンを履いたが最後、「なんか気持ち悪い」と盛んに眉を寄せ、物陰に身を隠して「怒」の乱を起こす。私はヨガに集中できない。雰囲気からやや不利な状況ではあったけれど、どうやら打ち勝ったようで、ブロックを両手に胸を張って帰還する。心の中で勝利を讃えていると、ブロックで遊び始めたかと思ったらうまくいかず、「うーーーん、もうーーー」とうなり、けれど破裂させることなくむんっと飛び越え踏ん張った。あとで、「イライラしてたけど切り替えて頑張ったね、深呼吸したん?」と聞くと、「うん!」と体をよじ登ってくる。私も、口を開いたら火を吹きそうだったから、何も言うまいと決め込み朝活に集中した。今朝は、2人で静かに火を飼い慣らした。
小さい人を社会へ送り出し、定例ミーティングと月末月初の繁忙期を乗り越え、晴れて自由の身。書き物に込める。
社会から帰ってきた小さい人は、「大事なお話があります。大事なので、ちゃんと拍手をしてください」と前置きし、「なんと、年中さんみーんなが、5歳になりました!4歳とか3歳とかはいません」と、ほっぺをいちご色にして重大発表。今日は、ひな祭り&3月のお誕生日会があったから、これで足並みが揃ったのだ。言いつけ通り拍手をして、5歳バンザイを祝う。世界は目まぐるしくバラバラの年齢で回っているけれど、年中組だけは今日、きれいに同じ歳になった。ちょうどお手紙の配信があり、来週から歯磨きが始まるということだから、Amazonでキャップ付き歯ブラシを買う。小さい人が、「年長さんが近付いてきたら、先生もちょっと厳しくなった」と言っていた通り、最高学年への準備と覚悟が日に日に前のめりだ。どうやらお口の中から年長になるらしい。
夜、書き物の続き。GPTと腹を割って話し、自分が「説明型」の人間だと納得。説明せずに投げることがこわい。「何言ってるのかちょっとわかんないっす」って思われるのがこわい。だから丁寧に説明しちゃう。直球でいっちゃう。けれど、説明の取り扱いには十分注意しないと、震えを起こす前にスピード終了。結局、伝わらない。やればやった分だけ膨張するから顔面トレーニングは中止、「やらない勇気を持て」とあの日背中を押されたが、今度は「削る勇気を持つんだ」と、ぐいんぐいん揺さぶられる。ここ最近は「一皮剥けろ」が、名札みたいに胸にぶら下がっている。
理想と現実の間で棒立ちになりながら寝室に入ると、小さい人が珍しく「ふぐぅぅー…ぴー…」と寝息を立てており、耳を澄ませて、名札ごと眠った。

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この記事を書いた人

改善愛好家が、気付きや学びをもとに"より善く生きるコツ"を綴っています。
可笑しみのある人を目指しながら、未完成で進行中。

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