1/24 (土) 宝塚みたいなまぶしい響きに私は口がもたついてしまうから凧と呼ぶ。

日記

「まいたけちゃん…!」の声で目が覚め、左の方を見ると小さい人がどうやら起きているらしい。目が悪いので見えてはいないが、小さい人のシルエットがぼんやりとある。「あ、おはよー」とむにゃむにゃすると、「いよいよだよ!」とまだ暗い早朝だが待望の雰囲気が真っ向から熱い。実は今日はスシローへお昼を食べにいくという、小さい人にとっては待ちに待ったパーティーの日なのだ。のろのろ動く私などには目もくれずだだだーっとリビングの方へ走り、和室でぐごーぐごーしている大きい人にも「むっく!いよいよだよ!お寿司だよ!」ときゃんきゃん声を張る。我が家は3人ともお寿司が大好きで、外で食べるのも買って家で食べるのも寿司率がぶっちぎりに高いのだけれど、やっぱりお寿司やさんで食べる楽しさというのはなかなか右に出る者がいない。味より何より、食のテーマパークに来たみたいでみんなそろって楽しいし、お腹との調整もやりやすくて好きだ。近所の街中にまずくら寿司がオープンし足繁く通っていたのだが、数ヶ月前にスシローがもっと近所にオープンして、今はスシローがお気に入りになった。近さもさることながら、各テーブルのタッチパネルが「映画観れるよな?」というレベルでどデカく、エンターテイメント感に舞い上がって、お寿司のバリエーションも豊富でおいしいしでもはやスシローファミリーだ。今週は大きい人がずっと出張に行っており久しぶりの3人ということで、小さい人の興奮はいつもよりも度が過ぎている。
さて予定としては、朝の雑事と朝活をおのおの済ませ、10時過ぎのバスに乗って、近所の芝生パーク遊びを経由しスシローだ。週末の疲れは少々感じるものの、お寿司のためにみな団結して奮闘する。明るい未来は待っているが、やや明るさに欠ける曇り空を見て小さい人が「こんなんでいい日になるかなあ」と弱気に心配するから、「なると言うより、するんだよ」と青春系の台詞を吐くと、「…なるようにするの?!あ!自分たちでするのか!」と小さい側も青春系でかぶせてきたから笑う。我が家は思想と哲学に燃え盛る大きい人の影響で、生活の中にいちいち教訓が散りばめられていて、慣れてはいるのにたまにちょっと気恥ずかしい。
パークでは初めて凧上げをするから、買ったばかりのすみっコぐらしの凧を持って家を出る。現代ではどうやら凧をカイトと呼ぶようで、商品名にも「キャラクターカイト」と華々しく記載されていたのだが、宝塚みたいにまぶしい響きに私は口がもたついてしまうから凧と呼ぶ。「間に合った間に合った〜」とわいわい外に出るとなんと地面が濡れ、小雨だが雨も降っており、これは果たして凧を飛ばせるのか?という状況になったから一旦バスを見送り会議。慎重に雨雲レーダーを見るとこの後は晴れるようだしやっぱり行こうと話が決まり、次のバスまでまだ時間があるから、そういえば今くら寿司のびっくらポンは何とコラボしているのだろうと調べてみる。すると、偶然小さい人が慕うシナモロールとコラボを果たしており、「くら寿司、今シナモロールのマスコットとか缶バッジとかもらえるって!」と鼻息を荒くすると、「じゃあくら寿司がいい」ということで、スシローよすまぬ。思いのほか雑務もできて、「1本見送ってよかったね」と再出発する。
心配していた芝生びしょびしょ問題も杞憂に終わり、しっかり地面を踏みしめ凧を飛ばす。上空の風は地上よりもずっとずっと強く、凧は想像以上に高く上がって、我々人間どもに繋がれていることを忘れちっとも戻って来ない。あっちへこっちへ走り回って、凧を操っているのか凧に操られているのかわからぬままわーきゃーするのが醍醐味かと思っていただけに、ただ凧糸をたぐるだけの凧上げが切なくて新鮮だ。そのうちカラスが「なんや敵か?」という具合いでバサバサ飛んできたが、敵じゃないとわかったのか颯爽と去って行った。大きな青空に凛と浮かぶ凧を見て、今なら凧よりカイトだなと思い、「めっちゃ飛ぶじゃん、カイト」と口にしてみたけれどやっぱりハンサムすぎて恥ずかしかった。
13時20分の予約に間に合うように用事を済ませ、いざパーティー会場へ。少し時間をずらしたがお客さんは多い。小さい人は予告通りたまごから始め、サーモン、生エビ、いくら、おいなりさん、納豆巻きと食べ進め、初めて漬けまぐろにも挑戦した。合間に、ポテトや小海老の唐揚げなども抜かりなく喰らい、「最後なんか食べたいのある?」と聞くと、「味がついてる赤いやつ」と、漬けまぐろをアンコールしてパーティーを終えた。びっくらポンは缶バッジとマスキングテープが当たり、2,500円以上ごとにもらえるクッションキーホルダーも2つもらって嬉しそう。
腹ごなしに散歩しつつスーパーへ。おのおの食べたいお惣菜やパンを買って、食卓としては奇妙だけど胃袋としては満点になって最高だった。これだから家が好きだ。
夜は小さい人が寝てから相方の大きい人と「ちょっとだけエスパー」を観る。ノナマーレの兆がもれなく現れたり消えたりする回で、その度に「ぶぉん…ぶぉん…」と鳴る音が妙にツボに入り、2人で真剣に再現して「うちで流行りそうだね。てぃのちゃんも絶対真似してくるよね〜!」と、我が家のトレンドの兆しに盛り上がったまますぐ寝た。

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この記事を書いた人

改善愛好家が、気付きや学びをもとに"より善く生きるコツ"を綴っています。
可笑しみのある人を目指しながら、未完成で進行中。

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