お正月のぼやつきをきっちり払い落とし、いよいよ今日から小さい人が出陣していく。のに、寝坊した。ちゃんとアラームは止めたがうっかり二度寝に吸い込まれ、10分遅れでスタートを切る。たかだか10分と思うけれど、我が家の洗濯機は時々ぐずってすすぎと脱水を行ったり来たりすることがあり、25分で終わるところを45分も終えあぐねる時がある。寝坊とぐずりのタイミングが見事に重なってしまうとなかなか痛いロスになるから、いかに早く洗濯機を起動させるかがその日の勝敗を分けるのだ。小さい人に、朝が来て、でも少し寝坊してしまったことを飛び起きながら伝えると、「家族のお仕事協力するね!」と頼もしく、やってやれそうな気がしてくる。洗面所に滑り込み、最近お守りのハイター様を抜かりなく注いでスイッチを押した。さあさあ今日の機嫌はいかほどか。歯磨きをしたりメイクをしたりしながらチラチラ目を配ると、どうやら今日は上機嫌なようでよしよしと絵壺に入る。きっちり25分で仕事を果たしてくれ、ここからは干し担当の見せ場!!とちゃきちゃき干し出す。できるかできるか巻き返し〜!洋服たちが思いのほか少なかったこともあり、巻き返すどころかボーナスタイムまでいただけるほどで気勢が輝かしい。「巻き返せてる?」と、トレーニングマットを準備し終えた小さい人が尋ねに来たから、「巻き返したぜ!」と威勢よく返す。今日は相方の大きい人が出張中だからゴミ出しもせねばと、玄関でわちゃわちゃしているゴミたちを各自抱えてぞろぞろエレベーターに乗る。ゴミ捨て場に行くとどうやら今日は大型ゴミの日のようで、ゴミ処理券が4枚貼られたフィットネスバイクが居心地悪そうに佇んでいた。実は我が家にも放置されているフィットネスバイクがあり、処分するか人にあげるかという議論をたびたび繰り返しているのだけれど、買ってから数年経つがあまりに美品だから捨てるのはちょっと…とはいえ欲しい人が近くにいるだろうか…?と煮え切らずそのままになっている。結局のところ、どちらにしても動かすのが面倒なのよな…とそもそも元も子もない。最近では小さい人が踏み台にしたり、たまに「ブーーーーンブーーーーン はい通して通してー!」とバイク警察になって巡回してくれているおかげで「ちゃんと使われているバイク」として第二の人生を歩んでおり有難い。納得感は雑だが温かさはあるからよしとしよう。それにしても、こんな人目につかない場所に置いてあるのだから、どれどれ試しにと一漕ぎする人も1人くらいはいるんじゃないかと、もしその場に遭遇したらどんな対応をすればいいのだろうとそわそわする。小さい人は余裕を持って登園できた。
午後、出張から帰還した大きい人から「良い塩届いたよ」と、気になったから買ってみたという塩を受け取る。中を開けると、神宝塩 (しんぽうえん) という、世界中の良質な海塩を厳選し17種類もブレンドした有難いお塩が登場して厳かな気持ちになる。塩と言うから白だと思っていたらやや茶色掛かっていて、ぱっと見はてんさい糖のようだ。最近、相方の大きい人は塩に突然本気で、この前も、おいしくて且つミネラル豊富な丹後の絹塩という塩を私に買い与え、塩なんてどれも一緒じゃなかろうかと半信半疑の私だったがまんまと虜になった。これは絶対炊き上げてるよねとわかるような香ばしさがあって、同じ「食べられる塩」でもとても食塩とは呼べない、お塩と呼びたくなるような気高さがあった。人間に手を掛けてもらったお塩なのだな、これが…と、スーパーでごくごく普通の塩しか買ったことがなかった私は結構本気で驚きこの絹塩一本で生きると決めた。ところへやって来た新星神宝塩。1日10〜20回舐めるのが理想ということで早速いただいてみると、これまでの塩の概念をひっくり返すようなお塩で前向きに混乱する。私の中で塩と言えば「しょっぱいそのもの」で、例えばお肉の味とかにんじんの味とか、そういう意味の味はないものだったのだが、その味がなんとある。香ばしさを持つ丹後の絹塩にさえ味は感じなかったのだけれど、神宝塩には味を感じてしまった。舐めた瞬間よぎったのは、箱根大涌谷の黒たまごだ。温泉地がふわっと広がるような味があって癖があると言えばあるのだが、後からじわじわくるしょっぱみとバランスよく同居しておりちゃんと作品だ。何回か舐めて味の複雑さを感じながら、あっこれって丹後の絹塩と舐め比べしてみた方がいいんじゃ…!とハッとするもすでに塩分で口がしょわしょわになっていたから明日にする。最近、素焼き大豆と絹塩の合わせ技が最強なんじゃないかとおやつ代わりにぱくついているのだけれど、神宝塩はどうだろう。寝る間際に神宝塩の味を思い出して寝た。
1/8 (木) 納得感は雑だが温かさはあるからよしとしよう。

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