昨日の夜、寝る直前に「今日が最後のチャンスだね」と、3学期スタート前最後の早起き練習に意気込んで目を閉じたからか、バチッとアラームに反応できて目覚めがいい。せっかくだから平常通りにこなしてみようと、小さい人としゃんしゃん動き回る。朝の割り当てをおのおのが果たしきり、時計を見るとまだ9時前。「早起きするとこんなにたっぷり時間があるんだねぇ〜最高だ〜」とひとりごちると、「明日から幼稚園だから絶対寝坊できんよ!」と園児としてのモチベーションがすごい。影響を受けやすい私はその迫力にまんまと圧倒されてすでに気負う。
今日は13時半〜16時までの間マンションが断水ということで、その時間は駅ビルに遊びに行く手筈になっているから午前中は家でのんびりする。折り紙をしたり塗り絵をしたりお手紙を書いたり、最近では1人もくもくと活動することも増えてきたから、「30分くらい読書してもいい?」と、それぞれの時間を過ごしませんかと提案したところ「いいよ。じゃあねんどやる!」と即諾してくれたので、重宝しているねんどを久々に引っ張り出し一緒に準備する。「じゃあ長い針が11のところまで」と時間を確認し合い、めいめい持ち場につく。リビングテーブルの長い辺に小さい人、短い辺に大きい人という、安定の直角フォーメーションがお決まりだ。赤いねんどを取り出しながら、「時計ちゃんと見てね。邪魔しないようにするね。だからまいたけちゃんも邪魔しないでね」と風紀を重んじてくるので「わかった!気を付ける!」と返事をして読み進める。5分ほど経ったところで「ケーキに乗ってる小さいのはいちごでーす」と小さいパティシエが声を張るから見てみると、丸くて分厚い土台の上にいちごであろう小さい丸がぐる〜っと円陣を組んでいた。どうやらクリスマスケーキらしい。「フォークとお箸どっちがいい?」と聞かれ、選択肢の顔ぶれ珍しっ!と1人突っ込みつつお箸でお願いすると、「はいはーい!これはケーキっぽいマカロンだからね〜」と急にマカロンに転換され絶句する。さっきまで確かにケーキだったはずなのに、この厨房では世界線が軽率に切り替わるらしい。そこまでやり取りしたところでまたずいずい作業を進め始めたから私も読書を再開する。静かだったからチラチラと様子を伺っていると、マカロンがねんどの容器や型抜きの上にでんと乗せられお神輿みたいになっていた。しばらくすると「できたよ〜!ルットゥル〜」と差し出され、「これはテーブル、これはお皿です」とお神輿の構造を丁寧に説明してくれる。いちごマカロンはしっかりお箸で食べた。
断水に備え、お昼と夜の支度を並行して進める。我が家は夜が早く、16時半くらいにはいただきますのスケジュールで動いているから作っておかないとスタートが遅くなってしまう。今日は冬休み最終日ということで、デミグラスシチューとカンパーニュでわいわい締めくくる予定だ。「パンをシチューにつけて食べたら絶対おいしいよ〜」とたまらずうきうきしていると、「シチュー、スプーンでも食べていい?」と聞くので「もちろん」と陽気に答える。「じゃあテーブルにスプーンも用意するね。パンのかけらいっぱい落ちると思うから掃除機かけようね」とコンプライアンス担当が今日も凛々しい。
駅ビルを元気にほっつき帰ってくると無事に通水しておりほっとする。子どもの頃の断水の記憶は、断水が終わってすぐの水は何かが詰まっているようにずごずご出が悪く、なんならちょっと茶色く濁った水が出てきて1分くらいは水を出しっぱなしにしないと使えなかった。だけど今では、本当に断水していたのだろうか?と疑うほどに水道はいつも通りで、これは文明の進歩なのか住居の性能なのかどっちなのだろう。煮足らなかったシチューに綺麗な水を足し、じゃがいもがちゃんと柔らかくなったところで火を止める。小さい人はほぼシチューはシチュー、パンはパンで食べ、「おいしい〜にんじんがちょっとかたいけど」となぜかはにかんだ。
1/7 (水) これは文明の進歩なのか住居の性能なのかどっちなのだろう。

