小さい人は、ちょっと足を弾ませて社会へ行く。今日は、「今週中に持ってきてくださいね」とお知らせがあった、筆箱と下敷きが手提げバッグに収まっているのだ。年長になると、線描き遊びが始まるからそのためだろう。
小さい人の希望で、筆箱はサンリオキャラクターズのペンケースにした。水色ベースに、キティちゃんやキキララが散りばめられているかわいいやつ。下敷きは、淡い虹色がグラデーションしているシンプルなもの。
いつも通り、社会の門でお友だち2人と合流し、ぞろぞろ教室へ向かう。先生と「おはようございます」のやり取りや、「先生今日は…」とお母さんが連絡事項を話し始めた、その瞬間。「ねーえ!見て見て!ねーえ!持ってきたよ!」と、小さい人は、手提げバッグから筆箱と下敷きを引っ張り出して、救急車みたいに赤信号を突っ切る。いや、今じゃない。今じゃないよ絶対。状況の判断がつかないわけではない。でも、「見せたい」に火がつくと、一拍も置けない豪速球をたまに繰り出す。これも個性、なのか。とはいえ、早く先生に見せたい気持ちはわかる。わかるからこそ、何を取り出して何にフタをしたらいいのか。結局、「激しくてすみません」の気持ちを抱えながら、「今は出さなくていいから」と静かに制した。嬉しさって、ときどき信号を見ない。
慣らし保育中のため、半日で帰ってきた小さい人と、お昼を済ませて出かける。快晴、気温23°C。夏めく公園で、「滑り台登り」と「おにごっこ」にはしゃいだ結果、2人とも頭がぐしょぐしょだ。
公園の隣の小学校が、今日は早上がりなのか、13時半過ぎから男子がぞろぞろ集い始める。何人かが黒いファイルを片手に現れたから、何かと思ったら、なんと渦中のシール帳。女子だけのものではなくなった現実に、時空を越えてふん反り返る。しかも、かっこいい系のシールでも貼ってるのかと思いきや、中身はシマエナガにパンケーキ。まさかのラブリー路線。見た目はしっかり男子をやっているのに、中、めちゃめちゃかわいいじゃんか。後から来た男子も、どうやら最近シール帳に目覚めたようで、「まだちょっとだけど…」と差し出したのは、パステルカラーのキャラもの。思わず、「えっかわいい!」と言いそうになった。令和の男子、私が思うよりずっと自由だな。
明日は、仲よしのそよちゃんのお誕生日。前に撮った小さい人との写真を、iPadでかわいく加工して、コンビニでプリント。ところが、せっかく書いた名前やハートがしっかり切れて、小さい人はしょんぼり。対策を調べると、先にL判の比率に編集しておくか、白枠を加工で入れるかの2択らしい。大きい人に相談すると、「GPTにそのまま投げればいい感じにやってくれる」とのこと。なるほど、その手があったか。何度かキャッチボールして、「おっできたか?!」と思いきや、よく見てみると、2人の顔が若干変わっている。ぱっと見は、もちろんそよちゃん&てぃのちゃんなのだが、目を凝らすと完全に別人だ。知らない顔を贈られる恐怖よ。結局、事情を話して、小さい人に名前とハートを書き直してもらった。
夜、相方の大きい人が、ジムの帰りにプリントしてきてくれて、今度は大成功。ちゃんと、2人だった。
今日はずっと、「怒」の主が胸の奥で仁王立ちしていたから、『神との対話』で心をひと撫でして、背を正して寝た。
4/16 (木) わかるからこそ、何を取り出して何にフタをしたらいいのか。

