4/6 (月) にぎやかな日常に、不意に落ちる「忘れたよ」は、ちぐはぐで、やけに光る。

日記

朝、相方の大きい人と、昨夜観た「リブート」第3話で盛り上がる。パティシエの早瀬陸は、妻殺しの罪を着せられ、裏でマネーロンダリングを行う企業の公認会計士・幸後一香の協力のもと、殺された警視庁捜査一課の儀堂歩にリブートしている。その儀堂の前に、別居中で何も知らない妻の麻友が現れ、儀堂は一香に、何を聞かれても「忘れたよ」で通せと指示される。その、「忘れたよ」に、我々はまんまと撃ち抜かれた。めんどくさそうに目を細め、顔ごと視線を投げて、吐き捨てる。静かなのに、ちゃんと暴力的で、完全に儀堂だった。たったひとことで全部を持っていくあの感じ。ずるいくらいに、すごい。ただそれでも、どうしても笑ってしまうのは、あれが「早瀬陸が儀堂になろうとする姿」だからだと思う。
その「忘れたよ」が、陽気な我が家の朝に投下。「心配?忘れたよ」と、大きい人は、昨夜の余韻をしっかり回収してきて、腹を抱える。得意の声帯模写がスポットライトを浴びて、完全に儀堂のひとり舞台。シリアスに落とされる「忘れたよ」もいいけれど、にぎやかな日常に、不意に落ちる「忘れたよ」は、ちぐはぐで、やけに光る。
「焦り?忘れたよ」と、今日も焦らず行こうと自分を鼓舞する大きい人に、「あさりの食べ方知ってるでしょー!」と、小さい人がきっちり突っ込む。あさりじゃなくて、焦りね。私もものにしたくて、「のどの奥の奥から吐き出す感じだよね」と試すも、似せようとしていない側のものまねになってしまって、結局、本人が1番笑っている。しばらく、この「忘れたよ」は、我が家に長居しそうだ。
お昼。ブロッコリーの胡麻和えと、もやしとまいたけの塩ダレ炒めを作る。今日の小さい人のメインは、昨日連れ帰った「ポケモンのメロンパン」だから、副菜だけ頑張った。パン様様!「シール何かなあ〜。ピカチュウがいいけど、まいたけちゃん、子どもの頃からピカチュウ出たことないんだよね~」と、手を動かしながらつぶやく。すると、すうぅぅぅぅと酸素を取り込む音と共に、「ピカチュウ!」と、小さい人の華やぎ声。あまりのことで、「え!…え!?やったやったー!!!」と、眉ごと喜ぶ。ピカチュウは、やっぱりかわいい。
しばらくして、ハッとする。「ピカチュウ?忘れたよ」の一手を逃したことに、あとで静かに気付いた。

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この記事を書いた人

改善愛好家が、気付きや学びをもとに"より善く生きるコツ"を綴っています。
可笑しみのある人を目指しながら、未完成で進行中。

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