1/6 (火) るぱんぽぽ

日記

忘れかけていたけれど、私は小さい家族にちゃっかり便乗し冬休みを満喫中で、とはいえ世の中はしっかり動き出しているから今日の12時には定例のミーティングがある。危うく社会人の顔を失うところだったなと少しぞわっとして、だけれど冬休み突入前に「冬休み中は生活の主導権を小さい人に譲るのだ」と胸を張って決めたことを思い出し、静かに欠席の連絡を入れる。仕事柄、月末月初が繁忙な私は年末年始もおちゃらけきらず追われモードで過ごしたのだが、「ゆっくりしてください!年末年始ありがとうございました!」と菩薩級の返信を見た時はしばらく動けなかった。お休みの連絡というのは、どんな理由でもいつだって少し勇気がいる。良く思われないだろうな、返信がめっちゃ氷点下だったらどうしよう、と私は積極的に不安がってしまうのだけれど、今一緒に仕事をさせてもらっている方たちはぼーぼーにあたたかくて、社会人でいることも育てる者でいることも力一杯できる。有難い。申し訳なさは当然あったものの、自分を責めることなしに小さい人係を全うできることが今日をすでにはなまるにしてくれたみたいで嬉しい。
午前中は火曜市につられて近所のスーパーへ野菜を仕入れに行こうという予定だったのだけれど、支度をしている最中に地震が起きた。立っていた小さい人は地震に気付かず、「あっ地震だ」という私の声に反応して「え!?え!?」とおたおたし、でもすぐ収まりそうかなと思っているとまたぐらんぐらん揺れ始めたからテーブルの下に潜るよう促す。なかなか長めの揺れで、リビングのブラインドがカッシャンカッシャン音を立てるにつれ、なーに大したことないさ感を出していた私もじわじわ動揺した。速報を見ると震度4、震源地は他県だった。「震度4だったって!結構揺れたね」と言うと、「こんな揺れるか思わなかった」とカタコトの中国人のような返しが来てちょっと笑った。こわさをまるごと共有し妙に一体感の高まった我々は、お買い物袋を4つ抱え明るく勇壮に繰り出す。家を出てから帰るまで1時間くらいだったのだが、その間小さい人は「結構揺れたよね」「地震てさ、外にいたらどうなるん?」「地震て次いつ来るん?誰が教えてくれるん?」としゃべり続け、もう後半はほとんど弾き語りのようになっていた。こわさを紛らわすように、あたかも関心があるだけですと知的好奇心を装う振る舞いにさすが王者は違うな〜と感心する。
午後は約束していたあわあわお風呂をこしらえ、水分補給のお茶も抜かりなく用意して長風呂を決行した。高さのあるふわふわあわが作れたから小さい人が喜んでもりもりアイスを提供してくれて、長風呂というかもはや滞在だった。そういえば生協で買い物しなければとパソコンを開き、買わなくてもチラシを眺め「おいしそう」を摂取するのが好きな私はパンや揚げ物に食い入っては胃袋をずんちゃか踊らせるのだけれど、横から「太る物見なさんなよ」と諌められ、小さい人は年がら年中秩序担当だ。我が家の理性として今日も機能してくれてありがとう。
夜、目が覚めてしまった小さい人がぱたぱたリビングに起きてきて合流を提案してきたので、作業のギアを上げて一気に片付ける。さあさあ安息の地へ向かおうじゃないかと寝室へ足を向けたところで、「るぱんぽぽはいいの?」と小さい人が忘れ物係の顔で見つめてきた。湯たんぽのことだった。

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この記事を書いた人

改善愛好家が、気付きや学びをもとに"より善く生きるコツ"を綴っています。
可笑しみのある人を目指しながら、未完成で進行中。

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