5時半。久しぶりに、私の朝がまともに起動する。GWをやり切って、結局最後の土日も食べて飲んで、堂々夜の住人だったから、昨日は小さい人も社会を休んだ。どこへも行かず、自宅パトロールすらせずにだらりと過ごしたおかげで、2人ともフル充電。
1日遅れで、社会へ駆け出す。小さい人は、向かう道中、「全然足が前に出ない」と背中を丸める。昨日の、ゆるり自宅放牧が逆向きに功を奏したか。黒ひげやって、塩バブお風呂にゆっくり浸かって、実家みたいな過ごし方をしたのだから無理もない。
社会へなんとか辿り着くと、「大丈夫ー!?」とお友だちや先生が心配してくれたけれど、「お出かけ疲れと寝不足です」と白状すると、「お熱じゃなくてよかった〜」とみんな優しい。
午前中は、大きい人を誘って、ちょっと遠いベーグル屋さんへ。明日は幹事会があって、お昼持参だから、どうせなら特別にしたくてベーグルランチ。
行きはタクシーに乗って行こうということで、10時に出た。11時から大きい人は打ち合わせとのことだから、並ばずにゲットできれば歩いて帰る予定。向かいながら、「どんなベーグル買おうかな〜」と、私は窓から乗り出す勢いでわくわく。食べられるのは明日だけど、今、完全にベーグルのお口。
だったのだが、なんと、休みだった。入り口が閉まっており、明日からの営業に備えてなのか、業者の方々が出入りしていた。「えぇぇ…」と、か細い声を漏らしながらタクシーをしょぼしょぼ降りる。肩を落としてインスタを再度確認すると、5月から営業日変更のお知らせがされている。日月火が休み。人員不足で営業日が減ったようだ。プロフィールには、平日9時~17時とあったから胸を張って出向いたが、4月付けの投稿に、カレンダーの画像で丁寧に5月休業日が「×」と主張している。やってしまった。最新の投稿を確認するのが当たり前という、SNSの常識を知らない自分が悔しい。大きい人は、「そういうこともあるよ。でも、我々、満を持してパン屋に行く時だいたい休みだよね」と、あの2つの悲しい事件を挙げた。
1つは、尾道に小旅行で赴いた時のこと。「パン屋航路」というパン屋さんを目指して行って、なんと臨時休業。もう1箇所チェックしていた、「ネコノテパン工場」には行けたから救われたけれど、行きたかったんだよぅ、パン屋航路。2つめは、これも小旅行。福山の「The Standard Bakery.」というパン屋さんを目指して行ったのだが、本日分完売で閉店。半分シャッターの閉まったお店の前に立ち尽くして、尾道のことを思い出した。意を決してパン屋に勇んで、迎え入れてもらったことが、ない。1度も。今日また、休業日という当たりを引いて、記録更新。こうなってくると、もはや「買えないのが正解」みたいになってくる。
さて、気を取り直して、ここから近所のパン屋を検索して、買いに行く。枝豆とごぼうの惣菜パンと、もっちチーズ、塩パン、小さい人にはマヨコーンパンを買う。大きい人は、海老カツのサンドイッチとチキンのサンドイッチで迷って、健康志向を選んだ。レモンケーキをおすすめしてくれた店員さんが、明るくて、かわいくて、顔がレモン並みにちっちゃくて、心が潤った。パン運は壊滅的でも、人運には、かなり恵まれている気がする。
帰りはバス。待っている間、男女の会社員が横を通っていく。どちらも、「かっこいい」「かわいい」に属する人種だ。女性側が、「42歳にしては綺麗だけど、かわいくはない」と、辛辣なひと言を男性に投げる。上司のことだろうか。それを聞いた男性側は、「まあ確かにな~」と、共感しながら中立的に返す。どちらも、30代前半くらいだろうか。今が旬みたいな雰囲気だ。「そうか、どんなに綺麗にしていても、かわいくなければダメなのか。厳しいー」と、心の中で天を仰いだ。
無事にバスに乗り、自宅近所で降りて、パンを揺らしながら歩く。ほんとだ。足が全然前に出ない。小さい人の気持ちを、今しっかり回収した。
5/12 (火) もはや「買えないのが正解」みたいになってくる。

