いつもより早めにセットしたアラームで目覚め、iPhoneを確認するとちゃんと5時5分。ひとまず早起きクリアでほっとする。人の気配を感じたのか小さい人もがばっと布団を剥ぎ、「よしっ起きよ!寝坊したら困る!」と飛び起きて、「遠足だ〜!」と寝起きから上機嫌に軽快だ。今日は社会の行事で遠足があり、園バスに乗って長ーい滑り台のある総合公園へ行くらしい。久しぶりのお弁当作りに真っ向から自信がなくて、なにしろ私は詰める作業が大の苦手だから昨日のうちに全ての仕込みを完了させた。あとはおにぎりを握っておかずを詰めるだけなのに所要時間40分の計算て、私のもたもた度合いは恐ろしい。
そんなことより、のどが痛い。実は昨日起きた時にはもう痛めており、でも加湿器の水の減り具合いを見るに加湿力は高めだったはずなのだが、完璧にやられていた。今日はもっと、やられている。私の風邪は熱も出ないし基本的に軽いから平気だけれど、のどに来たら次は鼻に来て、咳が出て、ずるずる長い。小さい人が楽しく滑り台を滑る中、私は症状を順に滑るのが見え見えだ。
そうならないことを祈りながら寝室を出るとごはんの匂いが漂って、「いい匂い〜」と米好きな2人は声を揃える。炊き上がるまでにサプリを飲んだり歯を磨いたり、最低限のことをパッパと終わらせお弁当に取り掛かる。たまご焼き、ブロッコリーのごま和え、鶏肉の塩こしょう焼き、おにぎりの具材の梅昆布、キャンディチーズを冷蔵庫から進出させて、レンチンしつつ箱に詰めていく。「ねえ、全部入るの?」とやいのやいの言われながらもわりとすんなり詰められ珍しくストレスフリー。小さい人のお楽しみ、三角まっくろおにぎりをてきぱき握る。食べやすさからなのか、小さい人はおにぎりの海苔は全面派で、少しでも米が顔を覗かせていると「ねえ、見えてるよ?」と、まるで見えてはいけない物が見えている風に正してくるから、我が家で使っている海苔のサイズだと1このおにぎりでもほぼ2枚使う。まず1枚を前面背面にぐるっと巻いて、側面が隠れるようにもう1枚の海苔を切って貼って、最後にまたぎゅっとにぎにぎする。それでも頭部に白い部分が見えるとそれも指摘が入るから、ちっちゃく切って貼ってほとんど工作だ。色合い的にトマトを入れようということになり、たまご焼きにややかぶせる形で無理やりのせる。「たまご焼きに味移っちゃうけどいい?」と確認すると、「もう1このたまご焼きには移らないからいいよいいよ」と明るく気さくで有難い。さておにぎりを入れようと思うのだけれど大きすぎて、とりあえずは収めたがふたが閉まりそうにないほどの鉄壁感。「おにぎりつぶれちゃいそうだけどいい?」と確認すると、「くぅぅん…」と子犬みたいに眉毛を下げ、ふるふると首を横に振る。味は変わらないからむしろこっちの方が快諾されると思ったけれど、米マイスターにはおにぎり様がつぶれる様子は見ていられないらしい。しかし、ふたを閉めてみるとかつてないほどつぶれた。彩りに助っ人で参上してくれたトマトさえもぶちゅっと実が出てあーあ。「おにぎり、こんな感じで結構つぶれちゃったんだけど、いい…?」と、申し訳なさそうに確認すると、「う、うん、いいよ。ごはんはつぶれてもおいしいものだと思ってるから」と、私の必死の試行錯誤を見届けた小さい人は優しさで切り替えてくれて謝意を表する。チーズもおにぎりの隣に座らせ、10分のゆとりを残しなんとか完成。形は崩れても、気持ちは崩れていないぞ。
さて朝の雑事と、朝活をこなす。最近読み進めている「脳と身体を最適化せよ!」から、運動の質や量について学び、いよいよHIITのやりすぎが明るみに出たものだから朝活のメニューを変えようと動き出す。ヨガや早歩きなど、息切れ手前の中強度運動はやりすぎるということがほとんどないのに対し、HIITなどの高強度運動はやりすぎると心臓に負担がかかり死亡リスクを高めるそうで、HIITを週150分以上行うとミトコンドリアの機能不全や耐糖能の維持に問題が生じるおそれがあると知って豪快に愕然とした。なんなら週60〜90分に制限した方が良い効果が得られるらしい。おぉぉ。それにしても耐糖能の維持に問題が生じる…心当たりがありすぎる。耐糖能とは、食事で摂取した糖分 (ブドウ糖) を処理し、血糖値を正常範囲内に保つ能力のことらしいのだが、去年のあの血糖値爆上がり事件、絶対に一端を担っていると思う。さてどのくらいやりすぎているのかざっくり計算すると、私の1日の平均HIIT時間が40分だから、週280分の高強度に身体は立ち向かっていることになる。こんなのもう完全にフラグが立っているではないか。なにしろ始めてからもうすぐ1年が経つぞ。めいっぱい動くと心身元気になるし、運動なんてつらくてなんぼ、やったもん勝ちみたいな気持ちでいたけれど、どうやら「ほどほど」が鍵らしい。1番難しいやつ。今までHIITに全振りだったところ、勇気を出して半分はヨガにあてることにした。YouTubeでいくつか合いそうな動画をブックマークし、今日から本格的にスタート。長生きしたいから、HIITをやる時もなるべく心拍数を確認しながら上がりすぎに注意してやる。今までと比べて急に運動量が落ちたから、これでほんとに大丈夫なんだろうかと不安が騒いだが、きっとこれも慣れるだろうと飲み込む。頑張るより、生き延びるぞあたいは。
小さい人を社会へ送る。「いっぱい遊んでおいしいお弁当食べてくるね。つぶれてるけど」と、余計ではあるが「らしさ」を添えて元気よく行ってきます。
帰宅して、ヨドバシカメラからの荷物を開ける。毎度毎度、ヨドバシの梱包には思いやりが惜しみなくぶちこまれていて頭が下がりっぱなしだ。ダンボール箱の場合、カッターなどが要らないようにテープの端が少しだけ折りたたまれていて、引っ張ればビビーっと開けられるようになっている。薄いダンボール地の梱包だと、外側を覆うビニールに点線が入っていて、左右にぐっと押し引っ張ればぴりっと開くようになっていて、やっぱりカッターが要らない。会社理念にはきっと、「人類にカッターを持たせるな」とか「開封にエンターテインメントを」があるのだろう。
感動し切って、書き物に専念。小さい人のことを書いていたら何かを愛でたくなったから、年末のセブンイレブンのエニマイくじで当たった「雪だるまちいかわ」のぬいぐるみを棚から拝借して膝に置く。大きめだから肘置きにもちょうどいい。
遠足、課外授業の体育クラブとハードにこなした小さい人は「疲れた…」と本当に疲れた様子で、「明日お熱出る可能性高いので、お菓子食べ終わったらごろごろしていい?お布団敷いて」と、私病人のように過ごします宣言をして、本当にごろごろと過ごした。
夜は大根の煮物を食べながら、「まいたけちゃんのごはんはしょっぱ過ぎず、甘すぎず、ちょうどいい。まいたけちゃんのごはんが1番おいしい。まいたけちゃんが1番大好き。まいたけちゃんのもちもちほっぺも食べたくなっちゃう、つい」と急に一気に幸福感をばら撒いてきたから照れて焦る。こういうストレートさが自分には控えめ装備だから、言っても言われてもずっと恥ずかしい。
2/19 (木) 言っても言われてもずっと恥ずかしい。

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