5時45分にリビングへ起き出し、「明日の天気どうかな?」と小さい人が尋ねるので確認すると、雨から「晴れときどき曇り」に変わっており、「公園行ける!やったあー!!」と、テンションが天気予報を追い越した。日中通して降水確率もなさそうだから、前々から話していた海の方にある大きな公園に行けそうだ。自宅から電車とバスを乗り継いで1時間半弱かかるため、たとえ曇りの予報でも雨の可能性が少しでもあれば行けない。時間と体力とお金の無駄遣いはなるべく避けたい。何度も行ったことがあるこの公園、冬は海風が強くて寒すぎるし、テントも「もう帰らせてくれー!」とぎゃんぎゃん主張する揺れ方になるから前回行ったのは秋口で、随分久しぶりの遠征になる。公園日和になりますように。
メイクをしていると、「今日から、定期的にせっけんで手を洗いたいと思います」と、まるで学校の新規則を発表するかのように、両手を後ろに組んだ三頭身の副校長がやって来る。「ほお、急に。どしたの?」と伺うと、「インフルエンザBにかからないために、悪いバイ菌を倒して良いバイ菌になるように洗います」と、巷で流行るインフルエンザBに対する心得が熱く凛々しい。「まいたけちゃんやむっくも、てぃのちゃんにバイ菌が移ったりするかもしれないから、家族みんなで頑張りましょう」と、強制力強めな協力要請に「はい、頑張ります!」と姿勢よく乗っかる。
さて、前々から気になっていた掃除に、今度は副校長に協力してもらう。絵本棚として使っているフェローズのファイルボックスを掃除するため、「絵本全部出して〜」とお願いする。ファイルボックスを5こずらっと並べ絵本コーナーにしているのだけれど、床に直置きしているから結構ほこりが溜まりやすく、前回掃除したのは11月とかだからさすがに大量収穫できそうだ。見ていると、今までは手当り次第にばったばったと出して山積みにしていたのだけれど、今日は入っていたまんまの状態で5この塊にして丁寧に重ねており、工夫が華々しくきらめいていた。「前と出し方違う!めっちゃ工夫してない!?」とはしゃぐと、「どの箱に入ってたかわかんなくならないように、ルールしてたの」と、文法より意思が勝っていてかわいすぎて密かにもだえる。ファイルボックスの中は思った通りやりがいが積もっていた。
小さい人はレース越しの窓際にいるグリーンたちを見て、「もうっこういう晴れてる日はお日さま浴びせないと。雨の日は浴びせられんでしょ?」と、レースをシャッと開けて部屋いっぱいに光を取り込む。私は観葉植物を愛でるのが好きで、我が家には小さいサボテンから中くらいのペペロミアやガジュマルがわらわらと居るのだけれど、「水とお日さまがとにかく大事だということに気付いた」という話をして以来、小さい人はお日さまと結託している。実際、レース越しに鎮座させてもしょんぼりしていたサボテンたちは、レースを開け放ちびゃーっと日光チャージすると2日くらいで元気になる。逆に、直接浴びすぎるとパワー切れになる子もいて、「しゃべらないから難しいよね」と話しつつ、いい塩梅がわかってきたこの頃は、お日さまの方角に合わせて光を追いかける行脚が楽しい。何にしても、太陽も距離感だ。
午後、近所の公園に行くと、小さい人の社会のお友だちに偶然会って仲良く遊ぶ。お姉ちゃんが1つ上の学年なのだけれど、3姉妹の長女だから本物に優しくて面倒見が良すぎてすごすぎる。小さい人がぐるぐるの登り棒をえっちらおっちら登るところを、「見てるよ〜」とお母さんのような眼差しでじっと見届ける。私なんぞは「頑張れー」だの「いいぞいいぞー」だの、気を散らしかねない声援を送ってしまうものだから、お姉ちゃんのマザーテレサ級の静かな慈愛に感銘を受ける。そうかと思ったら、突然「この前6歳になったんだ」とか「私のお家はあのマンションだよ」とか、自分のことも適度に話し、自己紹介の火加減が完璧だ。
さあ、お昼はお楽しみのチャーハン。ビビっていつも弱火に炒めて軟弱な具合いになってしまうけれど、今日は強火でちょうど美味いチャーハンを作るぞ。腹をくくる昼下がり。一昨日の遠足で残った鶏肉の塩こしょう焼きを使って、ねぎチキンたまごチャーハン。わりとパラパラ系に完成。残り物から主役へと返り咲いたチキンは主張強めでおいしい。小さい人は食べ始め、「ねーえ?小学生になったらこのタオルつけるのやめようね」と、突然、当然のことのように言い出す。食事の時はハンドタオルにクリップをつけてスタイ代わりにしているのだけれど、それを1年後やめるとのこと。確かにね、もうお姉ちゃんだもんね。「もうね、今もなるべく手とか口とかこのタオルで拭かないようにはしてるんだけど。口を汚さないために口を大きく開き、すくうものを少しにするといいということがわかりました」と、食べ方が戦略的でさすがだな。
買い物に行って用を足した後、かわいい靴下を見つけて一緒に買う。17cmのサイズはもうキッズのコーナーで、いつの間にかベビーのサイズは卒業してたんだね。
夜ごはんを食べ終わる頃、相方の大きい人が出張から帰ってきた。テンションが上がった小さい人は、昔スズランテープで作ったポンポンを出してきて、オリジナルソングでチアリーディングをやり出した。「ポテチにパイの実すきなもの~!」と、実は好きだがちょっと公言しづらい私の大好物を大声で歌い連ね、寝る前に覚醒し倒し浮かれてから寝た。
2/21 (土) 自分のことも適度に話し、自己紹介の火加減が完璧だ。

