9/7 (月) 死んだことないからわかんないけどさ、

日記

「死んだらさ、また新しい世界が開く?」
朝の身支度中、小さい人は未知を、制服と一緒にハンガーから外す。
そういう、死とはなんぞやと向き合う時期が、私も子どもの頃にあった。学校で習って、おばあちゃんの話を聞いて、そうなんだろうなと納得するしかなくて、寂しかった。考えても考えても得体の知れなさがこわくって、布団をかぶって泣いていた記憶は、なぜだか消えない。今だって、あの頃と同じようにこわいけれど、いろんな考え方、あり方、昔の人の言葉や書物に触れて、ずいぶん和らいだ。
小さい人は、2歳を過ぎて、誰も呼んだことのない名前で、自分のことを呼び始めた。ここに来る前は鳥さんで、空を飛んでいたこと。まいたけちゃんが寂しそうにしていたから来たこと。彼女の話を聞いているうちに、おそらく胎内記憶のことだろうと、わかった。そういう、神様の世界とか、死んだ後の世界とかにもともと関心を持って生まれてきていて、だから我が家では、生とか死とかの話が、今日の夕飯さ〜くらいの軽さで登場する。異様だなと思う人もいるだろうが、私は、彼女が死を、こうして明るく捉えられていることに安心している。行き着く先が、暗くて寂しいところだと思って生きるよりも、きっと、絶対、生き方が強い。
「まいたけちゃん死んだことないからわかんないけどさ、そうだといいね」
本当に、そう思っている。
「今度は、てぃのちゃんお母さんがいい。まいたけちゃんが子ども」
「それは楽しそうだね」
愛がぶち重い小さい人だから、母になったらきっと大変だぞ。

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この記事を書いた人

改善愛好家が、気付きや学びをもとに"より善く生きるコツ"を綴っています。
可笑しみのある人を目指しながら、未完成で進行中。

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