9/4 (金) 育てる者が味わう苦味。

日記

朝。リビングに向かいながら、険しい顔で右手の人差し指を見る。昨日、手のひらの毛の家族に、2箇所噛まれた傷。しっかり血が流れて、水が染みる。
掃除しようとケージのふたを開け、トイレでちょこんとする彼女のお腹辺りを人差し指でなでた。すると、獲物を捕らえるように、噛みつかれた。痛っ!と手を引っ込めたのだけれど、「なんで噛むんよー!」とやけくそな気持ちになって、なおもう1回なでたら、またしっかり噛まれた。甘噛みではなく、敵意を持ってのことだとわかったら、「毎日お世話してるのにー!」という、やってる側の報われなさにわなわなした。毎日、仲よく過ごしてきた。喜ぶから、ナッツもかぼちゃの種も、せっせとエサ皿に盛った。なのに、この仕打ちだと…?育てる者が味わう苦味。あああ。
おとといも、同じようになでたけれど、噛まなかった。私の指に両手をちょんと乗せて、じっとしていた。あれは、気を許していたのではなく、噛みつくタイミングを伺っていたのかもしれない。
小さい人を起こし、台風の気配にびくびくする。今日の夕方から、本格的に雨が強くなるらしい。朝なのに、家の中はまだ眠っているように暗い。
「雷とか危ないので、窓には近付かないでください。4パーセントくらい離れてください」
小さい人は謎のアナウンスで、家族へ注意喚起。
洗い物をしていると、「ドミソドミソラララソー♫ ファファファミミミレレレドー♫」
我が家、急に、ピアノの音が鳴り響く朝になった。
音楽好きの小さい人は、先月ヤマハの体験レッスンに参加した。1歳下の、元気いっぱい女子2人にとっとと馴染んで、9月から仲間になることを決めた。ギター志望ではあるけれど、その前に基礎固めをしようと、まずはグループのエレクトーン。もともと、相方の大きい人が私に買ってくれたキーボードはあって、おじさんがスタンドと椅子を贈ってくれた。小さい人の誕生日プレゼントだ。それを、昨日、謎すぎる説明書を見ながらなんとか完成させ、キーボードスペースができた。
15年ほどピアノをやってきた私も、相棒として歌い歩けるというギターの魅力に撃たれ、あっけなくギター派になった。クローゼットでずっと眠っていたのに、突然日の目を浴びることになったキーボードは、小さい人のかわいい指にくすぐったい思いだろう。

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この記事を書いた人

改善愛好家が、気付きや学びをもとに"より善く生きるコツ"を綴っています。
可笑しみのある人を目指しながら、未完成で進行中。

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