怒りっぽい性格を治したい。
怒りたくないのにやっぱり怒ってしまう。イライラが止まらなくなる。
切り替え下手な私は、結構苦労しています…
もし病気の可能性がないのであれば、怒りっぽいのはもう癖みたいなもの。
怒る習慣になってしまっているので、怒らない習慣をつけるのが最善の方法です。それが簡単にできれば苦労しないのですが…汗
そのために、怒りっぽい性格の人の特徴と、それを改善するために日常生活の中で実践できるあれこれをまとめました。
怒りという感情はとにかく強敵なので、あらゆる方面からの対策が必要になりますが、ここでは、怒り自体が沸きにくくできるような方法を意識してお届けできればと思います。
そもそも、怒りっぽい性格とは?
怒りっぽい性格とは、いわゆる「怒りの沸点が低い人」のこと。
頻繁にイラッとすることはもちろん、そのイラッとが表にも出やすく、周りからも怒りっぽい人だなあと思われたり…
怒りが表に出ると言っても、「反射的に怒ってしまう場合」と、「一旦止まってみたけどやっぱり怒るという場合」といろいろですが、とにかく、人間関係をより良くしていくことが難しい、ちょっと損な性格と言えます。
怒りっぽい性格の人にあるあるな特徴
心が「今」を生きていない
今というのは、過去・現在・未来で言うところの「現在」になりますが、心が今を生きていない=心を過去や未来に置いて生きている ということになります。
「心ここに在らず」な状態で生きてしまっている ということですね。
例えば仕事で、取引先に返信メールを打っている最中。
今朝家族に言われた傷付く一言を思い出したら、悲しいを通り越してイライラしたり。
来週のプレゼン資料ができていないことを思い出せば、気を揉んでイライラしてくる。
これは、今を生きていないがゆえに起こります。
極端に書いているわけではなく、そうやって無意識に悪い感情を生み出してしまうのが人間なんです。
人の心は「今」に集中しにくいうえ、過去を考えれば、あの時沸いた悲しさやイライラを思い出す。
未来を考えれば、思い描くようにならなかったらどうしようという不安、早くあれをやらなければという焦りが募る。
つまり、そもそも怒りっぽくなってしまう仕組みになっているんです。
強いて言うなら、良くない出来事を引きずってしまう人、極端にせっかちで生き急ぐ人が、中でもイライラを装備してしまいやすいと思います。
欲や希望、執着心が強い
「〜したい、〜が欲しい」などの欲や、「こうありたい、こうしてほしい」などの希望は誰もが持つもの。
ですが、そういう求める心にはキリがなく、またいつもその通りになるわけではないため、強い不満に繋がりやすくなります。
そして「〜しなければいけない、〜を絶対失いたくない」などの執着心は、焦燥感や不安で心がいつもざわざわしている状態。
こうすべき・こうあるべきと心を不自由にすることでの不満は、相手にも同じように「べき論」を突きつけてしまいます。
揺るぎない自分の正しさがある
執着心とも繋がりますが、人生経験を積む中で誰しも、これは正しい、これは間違っているという判断基準があって、自分の正しさが出来上がっていると思います。
それを軸に生きているので、瞬間的に相手の言動の良し悪しを判定してしまう。
そしてその正しさがあまりに強固だと、「それ絶対間違ってます!」と、自分でも驚くほどの怒りをぶちかますことになります。
人間というのは、いつでも「私は正しい。相手は間違っている」と思っています。それで怒るのです。「相手が正しい」と思ったら、怒ることはありません。
怒らないこと | アルボムッレ・スマナサーラ
怒りっぽい性格を治すための実践方法は?
目の前のことに集中する
集中していないと、余計なことをあれこれ考えてしまうのが人間。感情が波打つわけなので、心穏やかにいることは難しくなります。
今目の前にあるやるべきことに集中すれば、「充実感」に繋がり、ご機嫌な自分をキープしやすいはず。
楽しい感情をセットできている時なら、たとえ怒るようなことが起きたとしても、小さな怒りで治まると思います。
期待しない、希望を持たない
どうなるかなんてわからない世界の中で、期待したり希望を持ったりすることは、天気を自分の力でどうこうしようとするのと同じ。
自分には無理な範囲のことに心を使っては、本当に心を込めなければいけないところでパワー不足になってしまいます。
だったら期待せず、希望を持たず、なるようになるという構えでいた方が感情は安定します。
自分の正しさは「絶対」ではないことを刷り込む
みんな違う生き方をしてきて、それぞれ違う正しさがあるので、まずもって自分の正しさを「正しいです!」と押しつけること自体健全ではないはず。
また、普段なら「絶対に間違っている!」と曲げられないことでも、状況によっては「今回は仕方ないよね、良しとしよう!」ということってあると思います。
もっと言えば、その日の気分でも判断は変わったりしませんか?
つまり、自分の中の絶対的正しさも、いろんな要素が絡めばころっと変わったりする。
それなら、正しさはその都度変わるものなんだからと思って生きた方が、広い心で対応できると思います。
まいっか精神を持つ
思い通りにいくこともあれば、思い通りにいかないこともある。それが自然なことです。
なので、起きた出来事に「なんでー!」と感情を振り回されるのではなく、「まいっか!こういう展開ね」という精神で受け止める。
その方が次の行動も前向きになるので、結果的に「上手くいったね」と良い終わり方になると思います。
出来事から、想像力をフル稼働させる
要は、客観的に出来事を見て、どうしてこうなったのか?を考えるということです。
ひとまず引いて見ることは、自分を第三者に位置付けるため、物事が冷静に見られるようになります。
そこでさらに、どうしてこうなったのかに想像力を働かせることで、問題解決への道に乗っかれるため、怒りはいつの間にか消えている。
そんな思考になれたら、無敵な気がしますよね。
ついカッとなって…を防ぐためには、とにかく「一旦停止」
ついカッとなって怒る。これがお互いにとって1番嫌な結果になりますよね…
それを防ぐためには、「一旦停止」を肝に銘じることが、シンプルだけど最善な気がします。
もちろん、一旦停止もできないほど自分の怒りに触れることだって、生きていればあると思います。
だからこそ、普段から何があってもとりあえず一旦停止!を意識して過ごす。
怒りのまま口に出してしまうと、それが正しいことだったとしても、たぶん相手の耳には入りません。なんというか、怒り損です。汗
なので、何があってもとにかく止まる!何も言わない!と決め込むのはすごく大事なことで、最悪な結果を防ぐことになると思います。
本当に自分を変えたいなら、感情について学ぶ
怒りっぽい性格を治すって、習慣を変えることであり、自分を変えることですよね。
深い理解と、コツコツ続ける力がどうしたって必要になります。
そのために、そもそも感情とは?人間の思考回路とは?はたまたこの世界の法則とは?など、深く大きく知ることも、現状を変える良い方法だと思います。
この世の中にある、ものを作り上げる創造の源泉は愛情であって、創造したものを破壊していくのは怒りの感情です。それは普遍的な、世の中にある二種類のエネルギーの流れです。
怒らないこと | アルボムッレ・スマナサーラ
感情は大きく、「愛情」と「怒り」である。ということを知れただけでも、やりようがあるかもしれない!と前向きに考えられるようになりました。
表面的な理解と、小手先だけのテクニックで立ち向かうにはあまりに強敵すぎて、あっという間に諦めてしまいそうになる私です…汗
まいたけ自身が、自分を変えることのスタートにもなった本を2冊ご紹介します。
これは、怒りをなんとかしたい…!怒る自分にさよならしたい…!という人へ、頑張る方向性や答えをくれる本です。
何より、「怒り」という感情について深く理解したい人は、ぜひ読んでみてください。